(2)おもな審議概要
1.議題の採択(議題1関連)
会議に先立ち、事務局長オニール氏より、開会の挨拶が述べらた。E/Tグループで 行われているIMDGコードとUN勧告・IAEA規則の整合作業の必要性、IMDGコードの様式改訂をDSC4で承認するべく作業を行うこと、INFコードの強制化が優先度の高 い議題であること、汚染分類の整合すべき関連事項の検討が必要であること、さらに、複合輸送モードにおける危険物取扱に関する訓練について検討すべきこと等について言及した。なお、議題については事務局案どおり採択された。
2.他機関の決定(議題2関連)
事務局よりDSC3/2、DSC3/2/1、DSC3/2/2、DSC3/2/3に基づき、DSC小委員会に関 連するMSC68、MEPC39及び40、FAL25、A20、ばら積み船の安全に関する締約国会 議等の検討結果が報告された。
3.危険物輸送に関する国連勧告との整合を含む、IMDGコード、Annex I及び付録(EmS及びMFAG)の第29回改正(議題3関連)
(1)E&Tグループの報告(DSC 3/3事務局)
小委員会は、UN(第19国会合)の結果及びE&Tグループ(1997年の2回の会合)によって検討されたIMDGコード第29回改正案(Part l:ANNEX 6及びPart 2:ANNEX 7)について合意した。
(2)炭素(不活性のもの)、クラス4.2、UH361の適用除外規定に関する改正(DSC3/3/1アルゼンチン)
炭素(不活性のもの)に適用除外規定を改正する提案である。日本は、米国及び独と共に国連勧告特別要件223の適用及び現行のIMDGコード個別スケジュールのObservationに記載されている注意事項及び試験方法の規定により本危険物を安全に輸送できるので改正の必要はない旨指摘した。これに対し蘭、ギリシャ、スペイン他南米諸国が支持を表明したため本提案は、原則的に採択され詳細については、E&Tグループの審議に委ねられた。本危険物に対し、「主管庁により認可された試験所により作成された証明書、すなわち、船積みされる貨物のサンプルがその試験所の熟練したスタッフにより正しく採取され、その試料が正しく試験され合格した旨記載された証明書を添付すること。」が追加規定された。
(3)喫煙用ガスライター(引火性のもの)、クラス2.1、UN1057個別スケジュールの容器包装要件の一部を追加改正する提案(DSC 3/3/2アルゼンチン)
外装内でライターを保護するための現行の内装方法に代わる同等な方法を使用する