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発足した。この全国的組織化と表裏一体の関係で、第1回全国里親大会が宮城県仙台市で開催され、以後毎年10月の里親月間に全国里親大会が開催されている。その間、里親を求める運動を展開するなど、一般への周知に努めた。

任意団体として発足した全国里親連合会は、昭和41年1月には社団法人となり、養育指導誌「愛のともしび」を発刊した。

そして昭和46年3月に、財政基盤を強化する等のため、日本船舶振興会から基金の助成を受けて財団法人全国里親会に組織がえし、現在に至っている。主な事業としては、全国里親大会の開催(毎年10月)、広報ポスターの作成配布、養育指導誌「里親読本シリーズ」(年2冊)の刊行、全国を8ブロックに分けて行う地区別里親研修会への助成、機関誌「里親だより」の発刊などを行い、里親制度のPRや養育技術の向上に努めている。

 

3. 里親、委託児童等の現状

 

平成8年9月末現在、里親として登録されているものは、8,093人(内短期574人)となっており、そのうち、児童が委託されている里親は1,884人(内短期168人)、委託率23.3%となっている。

里親、里親委託児の状況について「養護児童等実態調査結果の概要(平成4年12月1日現在)」が平成6年7月に厚生省から発表された。この調査は、里親委託児、養護施設及び乳児院の措置児童並びに母子寮入所者について行われたもので、里親委託児童数は2,678人で5年前の前回調査(3,284人)に比べ606人(18.5%)減少している。以下、里親、里親委託児に関連のある調査結果について、その概要を述べる。

(1) 里親家庭の状況について

? 里親申込の動機

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