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三井 元子(せせらぎグループ代表)

 

せせらぎグループの三井もと子と申します。

私達せせらぎグループはひめゆりさんと同じで、足立区の消費者センターの消費者グループとして調査活動をしてきたグループです。1986年の発足ですから今年でちょうど10年になります。最初は主婦達の手荒れをするのはなぜかしらというようなことで石鹸の問題を勉強してきました。合成洗剤が人体に与える影響とか環境に与える生物の細胞を破壊してしまうというようなことも勉強したり、それじゃ石鹸というのは合成洗剤におとるのかしらと洗い比べをしたりしながら、消費者センターにきてくださる人達に石鹸というのはそんなに劣っていないんですよ、こんなによく汚れが落ちるんですよというようなことも、それから使いこなし家中のお掃除が石鹸だけでできるんですねとてもきれいになります。そんな事を皆さんに発表したりしてきました。その中で石鹸が与える影響として水の問題ということでサカ川の水質調査や綾瀬川の水質調査などにも参加してきました。今年に入りましてからは荒川の定点観測を始めました。春、夏、秋、冬と西新井橋の所からお水を取りまして観察を始めたところです。

私達の調査方法はパックテストという簡単な調査器具を使ってするものなんですけど、雨の日、雪の日、風の強い日とありまして、ずいぶんその日、その日によって水質っていうのは変わるんだなーという事をかんじています。

昨年この日本の水をきれいにする会が綾瀬川保全研修会というのを実施いたしました。10月25日だったんですけど、そこで身近な調査活動について発表してほしいということだったので、私達は綾瀬川の下流部分コンクリートに囲まれているこの部分に直接浄化施設がつくれる敷地はないだろうかということで、他人の土地なんですけどここに浄化施設を作ったら綾瀬川の水がきれいになるんじゃないかなと考えながらいくつかのポイントを調査していきました。その中で最も有力候補とみられたおたての跡という所の発表もしたんですけど、その後、又調査を続けまして江戸川工事事務所に綾瀬川下流の浄化対策に関する提言という形で提言書をお出ししました。そんなことをちょっと発表したいと思います。スライドお願いします。上流の方は下流の方がこんなに苦しんでいるのはご存知ないと思いますから下流の部分を見て頂きたいと思いました。東京都に入ってからの護岸の作りというのはこういうふうにコンクリートで囲まれてしまっています。本当に窒息しそうな状態でたくさんのコイや連魚とかそういったものが浮き上がって流れていたりします。まるでおとなりの塀の中と同じ気分をこちら側の川をみながら感じるわけです。標語の中で綾瀬川、街の顔です、心ですっていうのがありますがそれを聞くとあ―私の心ってこんなかなと大変淋しくなります。

次お願いします。この景色をみていかがでしょうか。本当にこう心か豊かになるというか、毎日こういう景色をみながら暮らせたらどんなにいいだろうかと思います。たくさん

 

 

 

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