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4.2 交通モデルの条件設定

 

4.2.1 目標年次

 

交通予測の目標年次は、2011年および2021年とする。2011年は、バンガロール都市圏の総合開発計画(CDP)の目標年次に合わせたものであり、2021年は、ELRTSプロジェクトの長期的な目標年次として設定した。これらの目標年次は、必ずしもELRTSの建設および運営期間と一致している分けではない。

 

4.2.2 交通ゾーン

 

この調査で設定したバンガロール都市圏の交通ゾーンは、83ゾーンであり、国勢調査の66ゾーンに基づいて設定されている。国勢調査ゾーンは、総合開発計画(CDP)の計画ゾーンとしても利用されている。バンガロール都市圏の道路交通網の密度等を勘案すると、交通の分析を行うためにはこのゾーン数でほぼ充分であると思われる。図4.2-1に交通ゾーン図を、また図4.2-2にバンガロール都市圏の道路交通網図を示す。

 

4.2.3 人口および就業人口

 

バンガロールの人口は、10年毎の国勢調査により把握されている。最新の国勢調査人口は、1991年に行われたものである。将来人口の推計は、1997年、2001年、2011年および2021年について行った。結果は表4.2-1に示すとおりである。1997年の人口推計は、電力および上水道の消費世帯数から推計したもので、約100万世帯、1991年の国勢調査結果から1世帯当たりの平均人員を5人とすると、バンガロールの1997年の人口は500万人と推計される。

2001年および2011年の人口については、総合開発計画(CDP)で推計されている。総合開発計画の推計では、2001年の人口を580万人としており、1951年から91年の人口伸び率を基に推計されている。同様に2011年の人口は700万人としているが、この場合は、バンガロール大都市圏の5つの自立都市の開発を前提にバンガロールの人口伸び率が低下することを予測している。この様な前提がない場合は、2011年のバンガロールの人口は780万人になるものと予測されている。

 

 

 

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