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日本野鳥の会の「里山の自然と野鳥を守る」活動について

 

さとやまって、なんだろう?

 

私たちの身の回りにあって、農業などの人の働きかけを受けてきた自然環境を「里山」とよんでいます。里山は原生林のような手つかずの自然環境ではありませんが、原生自然にもおとらないような生きもの達のすみかになってきました。雑木林、草地、沢や湿地や谷地田、ため池などが、屋敷林や神社の社、竹林、公園等とモザイクをなしているのが里山環境の特徴と言えます。

 

身近な自然「里山」があぶない!

 

私たちに身近な場である里山は、野鳥をはじめとするさまざまな生きものたちの生息環境となって来ました。

しかし、近年、私たちのライフスタイルが大きく変わったことにより、その姿も変化してきました。都市のまわりでは住宅や道路の建設などの都市開発によって、また農村や山里では農林業にたずさわる人が少なくなることによって、里山らしい自然環境は全国で急速に失われ、また質の悪化も進んでいると思われます。

 

広げていこう、里山をつなぐ輪

 

(財)日本野鳥の会ではこうした現状から、鳥の生息環境という視点を中心にして、1996年度から里山環境の保全活動について取り組むこととしました。その中心は、全国で里山保全のために活動している支部や地域の保全グループとの仲間づくりです。「甦れ!里山」を合い言葉に、各地の里山の情報をあつめ、活動を応援し、共通の悩みに取り組んで行きます。

 

1996.7 野鳥誌 里山保全活動アンケート

1996.11 募金による支援先を募集

 

1997.5.11 AM5:00〜PM5:00 バードソン'97 「甦れ!里山」

 

・記録した種類ごとに、テームを応援する皆さんから募金をいただくのがバードソンのルールです。ことしで10回めを迎えました。

・12時間内の記録種数を競って、多くの方の応援を集めて、また野鳥や里山とのふれあいを求めて、全国で58チームが、マラソン・バードウォッチング。

・全国5,096人の方から、里山を支援するための募金13,260,069円をいただきました!

 

「甦れ!里山」募金

 

本日参加の里山保全団体ほか、20グループへ活動の支援をしています。

 

 

 

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