第3章 バス運行情報提供のあり方に関する実証実験
3-1 実証実験フィールドの選定
ここでは、実証実験フィールドの選定として、実証実験の実施地域、実験対象路線、情報提供区間等について検討を行う。
3-1-1 実証実験フィールドの選定
本実証実験の目的は、次の3点にある。
○路線バスにおけるバス利用者のITS導入に対する反応.評価の把握
○ITS導入の効果の検証、本格導入への課題等の把握
○バス情報化事業のPR
そこで、実証実験フィールドの選定に当たり、以下のような条件を設ける。
?@情報提供サービスに利用できるバス運行管理システムを運用しているバス会社の全面的な協力が得られること。
?A潜在バス利用者が多く、かつ運行情報等システム利用ニーズも高いと想定される系統が存在すること
?B潜在利用者層が高齢者から若年まで様々想定されること
?Cモニター等の募集面等から県、市等の協力が得られること
?DPR効果の面から、大都市圏等知名度の高い地域であること
以上の条件を検討した結果、横浜市交通局の協力を得て、横浜市営バスを対象に実験を実施することとなった。実証実験に当たっては、横浜市営バスの路線網のうち、一営業所内の複数系統を選定することとする。