第一のタイプであるクラスター1(C1)は、第三因子の「現在享楽」だけがプラス、「自立」はかなり強いマイナス、「仕事生きがい」の伝統価値もマイナスになっている。「遊び」以外は眼中にないタイプというべきで、これも現代の若者の一面かもしれない。全部で200名のちょうど25%に当る。
第二タイプのクラスターは、「仕事生きがい」の「伝統」だけがプラスで、現在享楽を否定し、自主指向も否定する。いまどき珍らしいのかもしれないが、このような古い人間も間違いなくいることを証明している。実数で254名。率にして31.5%の最大多数派となった。
第三タイプのクラスターは、三つの因子がいづれも強く肯定されているタイプである。「自立」と「古さ」と「享楽」の、どちらが重要というわけでなく、同じように肯定している。一種の分裂ではないかと疑われるが、何事にも明るく、場合によっては、ノーテンキの面があるのかもしれない。また、別の方法として、まだ、自分を本当にみつめておらず、浮遊しているのかもしれない。このタイプは、140名で全体の17.5%にあたる。
第四クラスターは、第一因子の「自立」だけが強い負荷量をもつが、第二因子および第三因子は、マイナスとなっており、これまで日本社会にみられなかった「新しいタイプ」といえるかもしれない。