3. 若年者の勤務態度と行動特性
このように若さが問題になっているとしたら、若年者の行動特性や勤務態度はどのようにみられているのか。まず、勤務態度についての集計結果を図表3-14に示す。
「満足」と「まあ満足」との合計が68.9%である。これに対して「やや不満」と「不満」の合計が29.3%であり、満足派が圧倒的に多い。
規模別にみると(図表省略)、1000人以上規模だけがやや異なる分布を示している。この規模は「満足」が比較的高く(14.9%)、「やや不満」が少ない(14.2%)。問6の定着度に対する満足度とほぼ似た結果である。
では、企業は若年者の行動特性をどのように評価しているのであろうか。そこでは若年者の18の行動特性を上げ、企業でそれが当てはまるかどうかを訊いた(図表3-15参照)。
この設問はほぼ3つのグループに分かれる。第1は職業人としての確立に関するものである。職業人としての姿勢ができているかどうかを訊いている。該当する項目を列挙すると、以下の7項目である。
(1)自分から進んで努力する、(2)態度が素直だ、(3)時間をよく守る
(4)仕事への取り組みが真剣だ、(14)言われた仕事をきちんとこなす
(15)急な残業でも嫌がらない、(16)叱り方に注意しないといけない
最後の(16)だけが否定的な文言になっている。したがって、評価は他の項目とは逆になり、後にみるスコアの符号は反対になる。
第2は、仕事能力の確立に関するものである。職業遂行上、能力が十分かどうかを訊いている。これに当たるものは次の4項目である。
(5)仕事に必要な能力が十分だ、(6)発想が柔軟だ