それによれば、最も自信があるのが「人づき合い」で、以下、「礼儀作法・言葉づかい」「積極性」の順となっている。その反対に、最も自信がないのが「文章表現力」で、以下、「会話による表現力」「説得力」の順となっている。現代の活字離れという世相を反映してか、言語を介しての表現に自信がないようである。
性別でこの問題をとらえると、男子では「礼儀作法・言葉づかい」「社会人としての一般常識」「職業人としての心構え」に自信があり、女子では「説得力」に自信がないようである。
専門分野とのちがいによる特徴を図表2-21で拾ってみよう。土木建築系では「礼儀作法・言葉づかい」に自信があり、簿記・会計系では「社会人としての一般常識」に自信があり、マスコミ系では「人づき合い」「積極性」に自信があるとなっている。一方、栄養・調理系では「説得力」「文章表現力」「専門的知識・技能」に自身がなく、社会福祉系に目を転じると「説得力」に自信がないとなっている。
2. 仕事意識
(1)仕事を選ぶ際に重視するもの
仕事を選ぶ際にどのような条件を重視するかを示したのが、図表2-22である。重視する項目では「仕事の内容」が49%と最も多く、以下、「会社の雰囲気」が32%、「休暇・休日」が27%、