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っと先になって考えたい」としている。職業への意志決定を先送りしたいと考えている層が存在する。

さらに「商売や事業を始めたい」と答えた自営志望者の8割以上が、「独立して仕事をしたい」と答えている。こうして、一貫した独立志向を持つ層もまた存在するが、若者だけではないだろうがひとつのキャリア観として留意しておく必要がある。

 

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学生アルバイターとフリーアルバイターとでは、とりわけ職業への態度において違いがみられた。もちろんフリーアルバイターの方が年齢が高い層を含んでいるので当然の結果かもしれないが、男子学生がやや職業に対してあいまいである傾向が見て取れるのに対して、フリーアルバイターでは、定職に就かずに生活することの意味を自分なりに明確にしている様子がうかがえる。なお参考までに図表1-12には、高校生の回答結果も示しておく。高校生の約4割が「将来の仕事はもっと先に考えたい」としているのは当然と思われる。

 

第5節 自己イメージ

 

「あなたは自分自身がどのような人間だと思っていますか」という質問をして、回答者の自己イメージを探り、現代の若者像を描く一助とした。

そのために、以下の12の文章を掲げて、「そう思う」「まあそう思う」「あまりそう思わない」「そう思わない」のうちから最も近い感じで答えてもらった。文章の中には、対人関係・仕事・性格などに関するものが含まれている。

 

 

 

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