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(5)反 則

片足の全部が場外に出た時、倒れて体の一部が場外に出た時は場外反則になります。又なぎなたの柄部で相手の側面を打ったり、なぎなたを落としたりした時も反則です。またこれらの事を1試合中に2回重ねると相手に1本与えます。

 

2.演技競技

演技競技は全日本なぎなた連盟の形、又はしかけ・応じわざの中から指定されたものを、二人一組の演技者によって行い、その技の優劣を競い合う競技です。なぎなたの技の向上をはかるとともに、正しいなぎなたの普及発展を目的として行われる競技です。

 

(1)観点

演技の判定の基準となるものは、演技者双方の姿勢・服装・態度・発声、呼吸と気持ちが調和しているか、打突部位を正確に気魄に満ちた打突をしているか、残心・問合・手の内・着眼等理合に叶った技であるか、見る人に感動を与えたかなどの点です。

このように、なぎなたは気・剣・体一致の技をめざして修錬が行われるので、活発な気合いに満ちた動きによって、苦しさに耐える旺盛な気力と集中力が養われます。それと共になぎなたは、礼に始まって礼に終わると言われるように相手を尊重し、信頼の上に立って対人競技を行う為に礼儀を重んじ、相手を尊ぶ心が自然に養われ優美な自然体が培われます。

これがなぎなたの真髄です。

 

(2)演技場

コートの広さは12m四方で、このコート内で赤・白二組の演技者によって演技を競います。

 

(3)勝敗

演技競技の審判方法は5名の審判員が赤・白の審判旗を持ち、厳正適格に演技者の充実した気勢と適法な姿勢による技の良否を見定めて判定し、過半数をもって勝敗を決定します。

 

 

 

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