かながわ・ゆめ国体鎌倉市実行委員会会長
鎌倉市長 竹内謙
鎌倉は、南を海、他の三方を山に囲まれ、海の青と山の緑が織りなす自然のコントラストが非常に美しいまちです。とくに新緑が美しいこの時期は、鎌倉の自然を求めて訪れるたくさんの観光客や、マリンスポーツを楽しむ若者で、一年の中でも、大変な賑わいを見せる季節です。
都の雅びな雰囲気を嫌った頼朝が、この地に日本最初の武家政権、鎌倉幕府を確立したのは、今からおよそ八百年前のことです。建長寺、円覚寺などの禅宗様式の建造物や仏像の前に立つと、今でも鎌倉武士が美徳とした質実剛健さが伝わってまいります。「大の男の弁慶が長いなぎなた振り回し」と童謡にも歌われておりますが、鎌倉武士が活躍した平安末期から鎌倉初頭にかけてのこの時代、なぎなたは武器として数々の戦闘に使用されていたようです。
義経や弁慶ゆかりの地であり、武家政権の発祥の地であるこの地で、第38回都道府県対抗なぎなた大会を、第53回国民体育大会なぎなた競技のリハーサル大会として開催できますことは、鎌倉市および鎌倉市民ともども大変な喜びでございます。各都道府県の皆様には、この鎌倉武道館で日頃の練習の成果を存分に発揮されて、正々堂々の勝負をしていただくことを願うとともに、初夏の鎌倉を存分に楽しんでいただきたいと思います。
大会は財団法人全日本なぎなた連盟を始め、数多くの個人、団体のご奉仕・ご協力によって運営されます。謹んで御礼申し上げまして、歓迎のことばといたします。
