歩して行くことが医学を学んでいく過程なのだと言うことが解ったような気がします。こうした機会を与えて下さった全ての人々に感謝して筆を措きます。
解剖学実習を終えて
安藤 武史
二年の後期から三年の前期にかけて、人体の構造やその機能を学ぶことを目的に行われた実習が終了しました。歯科医を目指す自分にとって口腔内の歯牙についての知識だけでなく、人の運動機能を支える筋肉、呼吸及び消化機能をつかさどる内臓、そして人体の柱である骨についての知識も必要である。実習と座学における授業内容の大きな違いは、実際に御遺体を扱う点であり直接御遺体に触れ、解体することによって教科書などでは分かりにくい部位を手を使って探り観察する。当然班それぞれの御遺体は異なるわけで自分の班と他の班の御遺体を比較することによって病巣部位などの異変部が観察することができた。指定された部位をスケッチすることで、より一層そのものの構造や特徴を理解できた。歯科医師及び医師は自分が受け持つ患者に対して最大の努力と細心の注意を払い治療しなければならない。実習で指定された部位(とくに細い血管や神経)を観察するのに時間をかけて取り出すことによって、手先の器用性や忍耐力を向上させることができ、指定された時間内に作業を終わらせる行動の