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外題 『小栗判官照手姫 二度対面の段』

 

所有 ○薫森貞治・宏(二代目玉川文楽の孫)

○初代玉川文楽が使った種板

○調布市郷土資料館の文化財に指定製作

○明治25年10月

玉川文楽の注文により、若松二葉太夫が玉川文楽の所で逗留して、車人形の動きをモデルに描いたもの。

当時玉川文楽は、車人形も上演していた。

種板 ○13杖・・・・桐製  ガラス絵66枚

ガラスの厚み・・・・・1mm〜0.5mm

ガラスの大きさ・・・・220mm×60mm〜55mm×45mm

色は赤・青・黄を基調として、墨絵の反対側に彩色されている。

ガラス絵は使用しているうちに、絵が剥落した部分があって、その部分を黒で埋めた個所もあった。

からくりの部分はかなりの工夫がみられ、狭いところにぎりぎりに絵が画かれている所が多った。

説経節(薩摩若太夫)に合わせると、かなり入り組んだ種板の使い方をしていることが分かる。

★説経節の台本・・・薫森氏の所有していた、薩摩若太夫之語っているテープより聞き書きしたもの。聞き取れないところもあり、他の薩摩派の本とも異なる言葉があり、今後の専門家の調査を依頼したい。

 

 

 

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