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序章 研究の概要

 

第1節 研究の目的と内容

 

近年、地方公共団体においても多くのパソコンが導入され、それらのパソコンをつなぐLANの整備も急速に進んでいる。このような環境の変化により、すべての職員が、行政業務の随所において事務処理に必要な情報を受けられる状況になりつつある。

しかし、現在のLANの主流はいわゆる“有線”であり、その利用において可搬性等の点から“どこでも”その恩恵を享受するにいたっていないといえる。一方、携帯電話やPHSなど携帯通信機器の普及やノートパソコン、ペンパソコンなど携帯情報端末の小型化・高性能化によって、技術的には“どこでも”情報の利活用が可能な状況となりつつある。

このような技術を利用することによって、地方公共団体においても、より行政業務の効率化や住民サービスの向上を図ることが可能になると思われる。

そこで本研究では、携帯情報端末や携帯通信機器の技術動向及び利用例等を調査し、携帯情報端末の適用に馴染む行政業務を調査するとともに、業務遂行時における携帯情報端末の応用例について検討する。

また、携帯情報端末を利用した場合の有効性及び、利用するに当たっての留意点等をまとめることによって、携帯情報端末のより効果的な活用方策を調査研究する。

 

 

 

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