独自開発が一般的であった。しかし、最近ではクライアントサーバによるシステム開発が増えており、これらをベースとした大規模ユーザー向けのアプリケーション・パッケージが増えてくれば、基幹業務においても活用できるのではないかと考える。また各業務主管課が単独で使用する比較的小規模なシステムにおいてはアプリケーション・パッケージが有効であり、現に本市においても広く採用されているところである。
また、今後はアプリケーション・パッケージを利用するメリットの中に、標準化された業務を通じて現行業務の改善を図る、という視点がより重要になってくると思われるので、採用するアプリケーション・パッケージに合わせて実際の事務処理プロセスを変える場合もあろうし、採用しない場合でも、システム開発時に適当なアプリケーション・パッケージを利用し業務仕様の検討に用いる場合等も出てくるものと思われる。
しかしながら、本市における今後のアプリケーション・パッケージ利用については、主要基幹システムがすでに開発済であること、現状では都道府県、政令指定都市規模の処理要求を満足するアプリケーション・パッケージが少ないこと等から、短期的には基幹業務以外のシステムにおいて活用する方向で取り組むこととなろう。また、長期的にはアプリケーション・パッケージの動向等の情報収集を行いながら、基幹業務の再開発等の大規模開発にもそのメリットを活用する方向で考えて行きたい。
(参考)札幌市における情報管理主管課以外のアプリケーション・パッケージの活用例
(1)下水道局財務会計システム
(2)札幌市土木工事設計積算システム
(3)札幌市営繕積算システム
(4)札幌コンサートホール運営管理用電算システム
(5)札幌市図書館オンラインネットワークシステム
(6)札幌市図書館情報提供システム
(7)遺物遺構記録取得システム
(8)建築確認支援システム
(9)道路管理システム
(10)厚別公園競技場トレーニング室運動メニューシステム
(11)外国人登録記録入力装置 (法務省入国管理局より現物給付)