1-2 アプリケーション・パッケージの利用を考慮した企画・開発プロジェクトの工程
アプリケーション・パッケージの利用を考慮した場合、図3-1に対して次の工程が追加される必要がある。
?@製品情報の収集・分析
機能,動作環境(ハードウェア,0S等),価格,サポート内容,カスタマイズ対応等をカタログやパッケージベンダーへのヒアリングによって収集する。この時点で、必要となるおよそのカスタマイズ内容についても分析する。
?A採否についての方針決定
開発案件に対してアプリケーション・パッケージを利用するか否かについて、開発目的,自己開発・運用の負荷,アプリケーション・パッケージ製品の状況,庁内の他システムとの関連(データや通信プロトコルの互換性等の相互運用性等)を検討して、採否を決定する。
?Bカスタマイズ要件検討・決定
アプリケーション・パッケージの標準機能やユーザーインタフェースに対するカスタマイズ内容の概要を決定する。
?C評価・選定
自力調査ないしはパッケージベンダーに対する調査やパッケージベンダーからの提案に基づいて、導入候補となるアプリケーション・パッケージの評価を行い、導入パッケージを選定する。
?D導入契約
パッケージベンダーとの契約内容の検討を行い、契約を締結する。
?Eカスタマイズ設計
カスタマイズ要件から具体的な画面・帳票・モジュール設計を導出する。
(カスタマイズ部分についての外部設計及び内部設計に該当する。)
?Fカスタマイズ・テスト
カスタマイズのためのモジュール改変,新しいモジュールのプログラミング,画面・帳票改変,新画面・帳票作成と動作テストを行う。(カスタマイズ部分についてのプログラム開発・テストに該当する。)
?Gバージョンアップ情報や不具合情報等のサポート情報の収集アプリケーション・パッケージのバージョンアップによる影響範囲についての情報やバグないしは機能未定義に関する情報を収集する。
これらを追加して、アプリケーション・パッケージの利用を考慮したシステム開発の工程を以下に示す。