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参考文献

佐々木時雄 1975年 『動物園の歴史日本編』 西田書店

佐々木時雄 1977年 『続動物園の歴史世界編』 西田書店

東京都(編) 1982年 『上野動物園百年期』 東京都

大阪市天王寺動物園 1985年 『大阪市天王寺動物園70年史』 大阪市天王寺動物園(社)日本動物園水族館協会監修 1992年 『最新全国動物園水族館ガイド』日本テレビ

SINGAPORE ZOOLOGICAL GARDENS 1993年 "A Tropical Garden for Animals"SI-NGAPORE ZOOLOGICAL GARDENS

シンラ編集部 1994年 『特集上野動物園物語』

「シンラ 1994年5月号」新潮社

ILSA SHARP 1994年 "The First 21 Years The Singapore Zoological Gardens Story"出版社不明SINGAPORE ZOOLOGICAL GARDENS 1994年

"THE NIGHT SAFARI FUN BOOK"SINGAPORE ZOOLOGICAL GARDENS

マイケル・エコラス 1994年 『NEW ZOOS こんな動物園なら見に行きたい―アメリカで動物園新時代が始まった』「International Magazine GEO 1994年12月号」同朋舎出版

田村武 1995年 『「文化化される環境」の史的研究―動物展示を事例として』修士論文

ジョン・アーリー 加太宏邦訳 1995年 『観光のまなざし―現代社会におけるレジャーと旅行』法政大学出版局

?日本動物園水族館協会 1995年 「日本動物園水族館年報平成6年版」?日本動物園水族館協会

SINGAPORE ZOOLOGICAL GARDENS 発行年不明 "THE WORLD'S FIRST NIGHT SFARI"SINGAPORE ZOOLOGICAL GARDENS

 

その他

各動物園のパンフレット、チラシ

 

注1 本論文中で「ナイト・サファリ」はシンガポールのそれを指す、固有名詞であり、ナイト・サファリはそれら全般を指す、一般名詞である。

注2 日本の動物園の誕生はヨーロッパにおいて形造られたものからの受け売りでしかなかった。動物園を設置する際、植民地という異なる動物相、植物相を有した場、つまり「観光資源」を手許に持たせなかったために、動物に関する情報は外国、特に欧米列国に頼らざるを得なかった。上野動物園の開園についても、1873年に上野で開かれた内国勧業博覧会をきっかけに上野に博物館を造ることになり、そのモデルとしては、博物館建設を推進した田中芳男が1868年のパリ万国博覧会へ見学に赴いた際に見た、パリの自然科学博物館があった。当初は農商務商管轄の産業及び自然科学系の博物館であり、付属として動物園、植物園が考えられた。そして、植物園には小石川の薬園が充てられ、動物園だけが博物館に隣接して造られ、1882年3月20日博物館と同時に公開された。

注3 その特徴は動物が檻に入れられることなく飼育されていたことであった。堀によって観客と動物を隔離することにより、視界を妨げられることなく動物を見ることができるようになったのである。これが今日、「ハーゲンベック式」、日本では「無柵放養式」とされるものである。ハーゲンベック動物園では、更にこの展示方法を手前から奥へと4段に組み合わせることにより、立体的パノラマ空間を造りあげた。この展示形態は方法論として新しいだけでなく、理念としても新しい面を有していた。つまり、檻の鉄棒や金網などの障害物を取り去り、動物と直接対面することを観客に対して許したのである。また立体的に展示することで同一地域に棲む動物をまとめて見ることができるため、人に対する教育的効果も以前の展示形態に比べて増大したのである。しかし、この展示方法は檻に動物を入れる場合とは異なり、広大な敷地を必要とするために、大都市の既存の動物園において実現することが困難なため、ハーゲンベック動物園では別に第二動物園として計画されることとなる。

注4 「サファリ(safari)」とはスワヒリ語に出来する。英語における「サファリ」の持つ意味は「狩猟・探検などの遠征旅行、サハリ。特に東部アフリカの狩猟[探検]隊」とされている。そして、サファリを疑似体験することができる場所ということが、日本におけるサファリ・パークという場所の持つ意味である。この「サファリ.パーク型」の展示は東京都多摩動物公園において始められたものである。

注5 現在、日本動物園水族館協会に加入しているサファリ・パークは群馬サファリパーク(1979年開園)、富士自然動物公園(1980年開園)、伊豆バイオパーク(1977年開園)、アドベンチャーワールド(1978年開園)、姫路セントラルパーク(1983年開園)、秋吉台自然動物公園(1977年開園)、九州自然動物公園(1976年開園)、フェニックス自然動物園(1971年開園)である。また、未加入の園については宮崎サファリ・パーク(1975年開園)、長崎サファリ・パーク(1982年開園)の以上2園を確認した。

注6 「アドベンチャーワールド」では自園の役割について園内つぎのように表示をおこない、その存在の意味を観客に対して説いている。

「文明の名のものとに、まきぞえにされた動物たち。人口が増え山林、原野などの開発が進み動物たちの生きる場所がなくなって来ています。

地球上では40種の哺乳類と95種の鳥類が絶滅してしまいました。人間が自然を独占してはいけません。今、自然を理解し、保護の手をさしのべなければ哺乳類の一種である私たち人間も生きてはいけないでしよう。

当園では、可能な限りの自然の中で群で生きる動物たちの姿を通して動物と人間のふれあいから野生動物保護の足がかりのひとつになればと考えています。」

 

 

 

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