間、そのアジアという自然のテーマパークに迷い込んだような気がするんじゃないかと思うんですけれども、そういうことで、その地域の自然なり生活、人、文化、そのものとそこへかかわった人が一緒になってある感動の空間、感動の場面をつくり上げていく。それが今後の観光交流の本当に目指すべき理想像であるだろうと思うわけでございます。
それはビジネス交流についても同様でございまして、やはり日本式ということが非常にアジアでは一時問題になりました。その地域にローカルウェイというのもあるわけです。ジャパニーズウェイを押しつけないともうからない。あるいはローカルウェイを尊重しないと人が働かない。絶えずその葛藤がございました。まさにその葛藤の中から、新しいウェイ・オブ・ワーク、あるいはウェイ・オブ・ライフというものが創造されていくんだろうと思うので、まさにそういう葛藤が暴力的な矛盾なり対立にならない限りは、大いに悩み、大いに創造していくということが、アジアとのビジネス交流のベースになる。経済交流というものを支える人と人の交流、出会いというものが、そこに生じていくんではないかなと思います。
とはいえ、私たちはまだアジアについて余りにも知らない。とりわけこのミャンマー、ベトナムについては不幸な遮断の期間がございましたので、余りにも私たちは知らな過ぎる。それが不要な摩擦あるいは誤解というものを生む可能性が多々ございます。ですから、せっかくでございますから、この機会にミャンマー、ベトナムの皆様方、ぜひ集中的に情報を発信していただきたい。それをそれぞれのお立場で、ビジネスマンはビジネスマンのお立場でそれを活用していく方法を見つけるだろうし、ツーリストビューローはツーリストビューローなり、市民は市民なりに活用していくだろう。そういうことをお取り組みいただくことがまず第1番かと思います。
そのためには、関空をイベント空間として使おうということをあえて申し上げさせいただきますと、かつて、りんくうタウンでアジア村構想がございました。ご承知の方、あるいはかかわった方もいらっしゃるかと思いますが、特別あそこはテナント料が高いようですけれども、そこら辺は何とかしていただいて、それが利用頻度の高まりになるとすれば、アジア観光村、アジア村といったものをマンスリーに関空のロビーを使ってやっていくようなことを仕掛けていくのも、情報発信のあり方としても、あるいは地域の空港活用の方法としても大切かと思います。また、関西は非常に広いさまざまな地域で構成されておりますので、やはり各町までいかないまでも、各県ぐらいの巡回興行、アジアの情報発信の巡回興行の機会というものもふやしていかなければならないだろうと思うんです。
今、日本もそうですが、アジア経済、アジア社会は大混乱の中にあると言われておりますけれども、そこに流れている生産性とか経済発展の可能性ということを含み、あるいは今この壇上に4人並んでいらっしゃるけれども、非常に失礼な言い方をしますけれども、 どの方が日本人でどの方がベトナム人だか、ぱっと見たらわからないでしょう。同じモンゴリアンなんです。モンゴリアンがたまたまさまざまな道分かれをしまして、今ここで長い分かれの果ての出会いをしているんだと考えましても、今後、アジアとの出会い、アジアとの共同作業というのはますます高まっていくと思いますので、私たちはアジアに足を置いて物を考え、行動し、何かつくっていく、創造していく。心も含めまして、物も含めまして、創造していく作業の第一歩を今から皆様方と一緒に踏み出したいものだと思っております。
これにてきょうのパネルディスカッションを終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)