ですから、非常に怖い感じがして、隅で見てて、面白い物、おかしい物を作るっていうのは大変な作業だなっていう気がしましたね。
加納●そうですね、それは最初それこそ学生気分で作っていたこともしばらくあったと思うんですけれども、やっぱり自分達がやっていく上で、何が良くて、何が悪いっていうことよりも、何が気持ち良くて、何が気持ち悪いことかっていうのが段々高級になるっていうのは変ですけれども、ちょっとプロ化していくっていうか、一つギャグをやってみるにしてもそれは程々面白いけれど、その流れからいって場違いなんじゃないかってこととか、また面白いんだけども、これは花組ではやるべきギャグではないとか、自分達で手厳しくなっちゃって、自分達がやることにね。
佐伯●それはわかりますね。
加納●そうなってないとね、やっぱりね。
佐伯●今日は観客席にいて、昨日もちょっと思ったんですけれども、割と緊張感あったんですよ客席に。加納さん、これは筋は追わなくていいんですよね。(場内爆笑)
加納●クレオパトラ(『悪女クレオパトラ』)で一番最初にやろうとしたのはですね、顔見世狂言にしようと思ったんです。顔見世狂言といいますと、もちろん今はオールスターの興行になってますけれども、本来は1年間契約で、今年いっぱいはこのメンバーでやっていきますっていうこ