第9節 (長崎県)玉之浦町
1 地域の概要と人口動向
玉之浦町は、長崎市より西方約100?q離れた五島列島の福江島の西南部を占める人口2,396(平成7年10月1日現在)の漁業と農業の町である(図1参照)。町の面積は約68k?uで、その8割余りが山林である。その海岸地形は、典型的なリアス式海岸で、急峻な山が海岸に迫り、海岸に沿って、あるいは湾奥に狭小な平坦地がある。集落や農地は、主としてそれらの平坦地上にある(図2参照)。
島外からの交通は、空路および海路がある。空路は、福江空港へ長崎・福岡からそれぞれ約30分・40分の、1日3往復便がある。主な海路については、長崎港と福江港をジェットフォイルが約1時間半、フェリー船が約3時間半、それぞれ1日3往復便で結んでいる。当町へは島の東部にある福江市からバスで約1時間半。タクシーで1時間弱を要する。