ちなみに同町が過去の国勢調査に基づくコーホート法により将来人口を予測したところ、西暦2000年で5,187人、2010年で4,457人と出た。コーホート法とはコーホート(年齢階層)間の人口移動の実績をもとにコーホートごとに予測を行い、その累積によって将来人口を推測するというものであるが、21世紀には昭和30年の人口の30%を切るとの見通しである。
こうした人口の減少が、30年代後半にはじまる経済の高度成長により全国的な規模でみられた現象であったことは、あらためて述べるまでもない。そして人口減が具体的には働き手である若年人口の流出によるものであったから、過疎化が進めば進むほど年齢構成の上で高齢者の占める割合が高くなった。そのことも基本的には他の過疎町村とかわりはなく、町で作成した次の表からもうかがわれよう。その結果東和町の高齢化率は平成9年現在で48,1%、これは全国でもっとも高い数字である。
前ページ 目次へ 次ページ