(2)集落整備のための必要施策
村としては、村外にいかに短時間で到達できるかという高規格道路の整備促進とともに、村内の定住施策を集落を定めて重点的に行っていくという考えが基本である。この背景にあるのは、村民生活における、最低限の生活と安全は行政として保障するという姿勢である。限られた資源を有効に活用していくにはこのようなはっきりとした施策を打ち出していくことは、非常に重要なことである。村に残っている若年層や、U・Iターン者にとっては、このような考え方は分かりやすく、受け入れられるものであろう。その一方で、すでに実年期から高齢期に入り、できれば今の住まいや集落に住み続けたいという人たちも少なからず存在する。これらの人たちが、希望どおり安心して住み続けられるような施策も場合によっては必要になってくるだろう。今後、実際の集落政策の展開には、柔軟な対応が求められると思われる。