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村が奈良県教育委員会に委嘱し、昭和34年に実施された総合学術文化調査結果をまとめた「十津川」によれば、その当時、大字は55、小字は205と記されている。大字数は明治以来変わっていないが、小字数は江戸後期以降これまでに37が消滅したとされている。時期内訳は次の表の通りである。

 

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このうち、明治の大水害時に消滅した小字は11となっている。昭和34年以後に消滅した小字は、ダム完成による水没なども含めると多数に上っている。

54の集落のうち最も人口が多いのは、村南部の「平谷」で566名、次いで「折立」の370名、村北部の「上野地」で359名、役場のある村中央部の「小原」で349名の順である。村では、面積が広いため、村内を3つの生活圏に分けて整備を進める考えを持っている。村内を「上野地」集落を核とする北部生活圏、「小原」集落を核とする中部生活圏、「平谷」集落を核とする南部生活圏に分け、北部生活圏にはサブ拠点として「五百瀬」集落、南部生活圏では「永井」集落をサブ拠点として位置づけている。

 

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