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余の村民が北海道に移住することになり、新十津川として、平成2年に開基100年を迎えるに至っている。

この水害の直前に59か村(55か村という記録もあり)が「北十津川村」「十津川花園村」「中十津川村」「東十津川村」「南十津川村」「西十津川村」の6か村に合併し、明治23年には、さらに6か村がまとまって「十津川村」となり、村内55大字、7区制(6か村を基本とし、北十津川村を2つに区分)となった。

この地域区分はその後も引き継がれ、現在も54大字(集落)・7区が基本となっている。

 

(3)人口・世帯等

平成7年のデータによれば、村の人口は5,310人、世帯数は2,074世帯となっている。昭和35年から平成7年までの人口の推移は、次の表の通りである。

 

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昭和35年から45年にかけて人口がほぼ半減しているが、これはダム建設などの工事関係者が、工事終了とともに流出したためと考えられる。第2次世界大戦を挟んだその前後を通して、村の人口は12,000人程度となっているため、これをベースと考えると、昭和45年までに実質3,500人程度が流出したことになる。それ以降は、緩やかに人口減少が続いている。

一方、平成8年4月現在の高齢化率は28.6%で、平成7年の国勢調査に基づく全国過疎市町村の高齢化率25.1%を上回っている。

 

(4)土地利用

上地利用状況を見ると、宅地、耕地として利用されている面積は1%にも満たず、そのほとんどが林野となっている。

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