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南牧村過疎地域活性化(後期)計画(平成7〜11年度)でも「今までこんにゃく・養蚕を基幹作物として、農業生産の主体をなしてきた。近年は、こんにゃく・養蚕・畜産・菌茸類・ぶどう・りんご・花きなどを組み合わせた複合経営を計画していたが、ここ数年のこんにゃく、生糸の価格の低下により、更に農業離れは進んでいる。」というにとどまり、将来への構想は示されていない。

林業についても、前述のように、村の総面積の89%(10,557ha)が林野であるが、農林家保有山林規模は1戸当り人口林で4.04ha、天然林を加えても6.4haと零細規模で生産性が低い。

工業のうち、石灰工業は平成7年に採石終了となった。昭和56年に農村地域工業導入促進法の適用を受けて横尾電子機械が操業開始する等、弱電、自動車部品、金属加工、縫製等の下請企業は立地している。しかし、どれも経営は苦しく、村としては、「村外就業者が村内に復帰できるような将来性のある企業で、南牧村の豊富な自然を条件にするような企業を調査検討し、(企業誘致を)積極的に進めていく。」(南牧村過疎地域活性化(後期)計画)としているが、村の意図のようには進んでいない。

現在の村内事業所・従事者数は、表2-4のとおりである。

 

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観光については、平成5年3月に開通した上信越自動車道の影響もあって、観光客は増加傾向にあるものの、表2-5にみるようにまだ年10万人にも達しない。

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