日本財団 図書館


これでみるように、老年人口の率が極端に高い集落はなく、また、この10年で人口が激減している集落もない。

 

5. 住民との面接調査を終えての感想

住民との面接調査をする集落としては、町の中央部にある笹川集落を選んだ。

笹川集落は、鹿追市街地より北へ約4?q(車で5分)に位置し、農家集落としては、鹿追町で最大で、百戸近い世帯があり、面積約25.93k?uであり、最近の人口動態は、表5-1のとおりである。

 

044-1.gif

 

笹川へ入地した最初の人は、新潟県出身の飯田源作、勝次郎親子で、明治41年(1908年)4月とされ、「笹川」の地名は大正4年(1915年)頃からそう呼ばれるようになったとされるが、地名の由来は明らかでない。

平坦な土地と豊富な水源に恵まれ、火山性土壌ながら、土地改良で改善されている。更に、国道に面している利点を生かし、ファームインの経営とフラワーロードの実践で、新しい農業の確立を推進している。“大草原の小さな家”も“山岸農園(いちご)”も笹川地区に所在するものである。

また、農業生産法人組織が4法人あり、協業化による大規模経営により、コストダウンに伴う農業所得の向上、ゆとりと休日のある魅力ある農業を目指している。

笹川集落の生活環境を表示すれば、表5-2のとおりである。

笹川地区は、農業農村活性化農業構造改善計画の対象地区に平成2年度指定され、平成6年度で事業完了したが、その参考資料(平成6年度実績)により、農用地についての主要な指標をみれば、表5-3の通りである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION