ンボックスシステムが現在では主流となっている。
■F.Bシステム
演奏者間のコミュニケーションをはかる、舞台上でのP.Aシステムのことをいう。
■サイドフリモニター
歌手などに、ステージ両サイドからあてるモニタースピーカシステム
■コロガシ
三角型等の形状をしたフットモニタースピーカのこと。
■F.B卓
多入力、多出力で構成された、F.B専用車のこと。
■S.E
サウンドエフェクト、効果音のこと。
■テレコ
テープレコーダー
■キュー
キッカケ
このほかに、まだまだ多くの用語があります。舞台用語と同じく基本的なもののみ収録しましたので、更に実践の中で先輩から吸収してください。
3. 音響理論の初歩-音響の基礎知識-
ただ好きで『音響』をと考えても、電気音響機器を媒体として施行するテクニックである以上、ある程度の電気音響に関する知識が必要となります。そこで、音響に関する基礎知識をひもといて見ましょう。
[1] 電気音響知識
電気音響については、最低限必要とする理論の習得が必要です。以下避けては通れない電気理論について述べてみましょう。
(1) オームの法則
オームの法則は、中学校、高校の物理で学ばれたものですが、電気音響では中心的な理論と申せましょう。ここで学校時代を想い出して下さい。教科書には以下のような定理が説明されていた事が想い出せます。
■電圧が一定の時、抵抗と電流は反比例する。
■電流が一定の時、電圧と抵抗は比例する。
■抵抗が一定の時、電圧と電流は比例する。
以上の関係から、数式(公式)を表すと以下の関係式となります。
電圧=V,電流=I,抵抗=R,として
V=I・Rとなります。
この基本式を変形するとI=V/R,R=V/Iとなり覚えておくと便利で、電気音響に関るイロハのイと申せましょう。
(2) 電力の定義………実践に役にたつよ……
以上の3つの要素にもう1つ重要な定義があります。それは『電力』です。これは、電気がおこなう仕事量の事でこれには、電力が一定の時、電圧と電流は反比例すると言う関係式が成り立ちます。
この『電力』の定義を覚えておくと、やがて音響の下働きからチーフとなって、音響プランナーに昇進した場合、この理論が判っていないとチーフ失格となり情けない状況が目にみえます。例えば、音響システムプランにおいて仮設電源(電源容量)を主催者(ホール)に用意頂く時に、この公式を利用して計算が出来ると相手に信頼され仕事がスムースに運べます。
その例題として掲げてみますと、以下のような場合があります。消費電力300Wのパワーアンプの電流容量はいくらあれば良いのか、という場面に出合った時、この場合の電流容量を計算すると、我が国の商用電力の電圧は一般的には100Vなので、電力の定義から300÷100=3となり、このパワーアンプには3アンペアーの電流容量が必要な事が判ります。