我が会員の自宅にいままでホームステイしたのは百四ヶ国から、三〇八名がホームステイして地球家族の輪が広がって来ております。そうしますと、こういうような地球家族になりますと、お互いに異文化の壁を乗り越えてやってきています。この十五年間のホームステイの体験の上から私達、あるいは地域社会が一つの大きな変化をおこしました。私のライフプランには、私は七十歳なのですが、勤めておりました時には六十歳まで働いて、それから後は色々余生をおくろうと思っておりましたが、この留学生達と話し合い生活をしますと、現在今のところ百歳現役で、百二十歳まで生きようというライフプランに変わってきました。それから友人や地城社会の非常に大きく異文化、外国人という壁をなくしていっております。三年前に北九州市で、朝鮮学校の女子生徒がチマ・チョゴリを切られましたのにも即座にみんなが立ち上がって、民族差別反対として、そしてその女子生徒を激励という、そういうことは期せずして私達の中からおこっております。さらに続けてまいりました中で、みんなが「俺達で一つ社会の平和を自分達草の根でもできるんだ」という実感が湧きました。私の家にマレーシアから留学に来ました十九歳の子、留学生ですが、その子が日本に留学に来るとき、お父さんが猛反対しました。それはおじいさんが戦時中に日本軍に捕らえられて虐殺されたわけなのです。そういうようなことはありましたが、三年間の留学を終えまして留学生が婦りました三年後にその父親から一通の手紙が参りました。息子が結婚するので、日本のお父さん、お母さんどうぞ祝いにやって来てくれという招待状なのです。あの日本憎しと思っておりましたお父さんからのその招待状に私達は喜んで行きました。会場に駆けつけてまたびっくりいたしました。なんと私達日本人、家族の席が新郎新婦と同列の第一番の主賓席に設けられておりました。これらによりまして私は民族はちがえ、過去の恩讎を越えて、本当の世界平和を私達は一歩一歩自分達の手でこれをつかんでいくことができるということを強く感じているわけでございます。それで、今からも世界の留学生達をたくさん家庭に迎えまして、同じ地球家族を一粒一粒こつこつこつと、私は仲間と共に作り上げていきたいと、これが私の今の感じでございます。で、よく留学生が、「日本壊すにゃ火薬はいらぬ、油一滴止めりゃいい」というジョークをやりますが、その留学生達から私の家族の日本を苦しめるなと、こういうような声が留学生の間から聞こえます。こつこつと留学生、地球家族を世界各地に創っていっており