行政との連携について,ボランティアがどのように感じていたか紹介しておく。
(山形 聡(自営業)「行政がボランティア活動を支える」(「ボランティアはいかに活動したか」))
私が今回のボランティア活動に参加しようと思ったいきさつから始める。
昨年秋,13年間勤務した職場を独立するために退職し,これから新しい企画に対して進んでいこうとしていた矢先に今回の震災が起こった。在職中にお世話になった得意先や担当者の方々が多数,この神戸地区におられた。
「何かお手伝いできることがないものか?」と考えていた。けれど自分ひとりで行動を起こしてみてもたかがしれているし,何をどうして良いのか分からないでいた。そのとき,学生時代にリーダー活動をし,現在では親としてかかわるボーイスカウト大阪連盟が,西宮市役所を中心に活動するということを知り,1月21日より西宮市における活動を開始した。
このグループが,まず最初に活動する拠点としたのが,救援活動の1つの程となる食料の搬入及び配給車への積み込み業務であった。このとき,食料を担当された部署の方が,ボーイスカウトの活動についてよくご存じで,配給車への積み込み方法や,その他の業務に関しての方法をボランティア自身がより効果的に働けるよう,自主的に考えていけるような環境を作られた決断力に感謝している。