日本財団 図書館


委託はそこでやってもらったらいいということで、やっておりません。フリーマーケットで売っています。日曜日は何かやるということで、一杯いろいろな人が来ますね。でもいろいろやっていますが、若干レベルが高い『明日塾』なんてのもやっています。環境市民の 本さんにも1回来てもらったことがありますが、勉強会ですね。やはりいつも指針を立て、方向づけをしていこうとしています。あとはこども広場とか、廃食油からの石けんとか、リサイクルの達人は一般からの公募で素人の集まりですが、適当に直る。まあ全部直るなんてことはないし、包丁研ぎなんか切れないんじゃないかと評判ですけれども、みんなが楽しくやっております。みんなこういう達人もボランテイアですからね。朝の10時から、4時までやっても2,000円のお食事代と交通費だけです。それでは絶対食べていけないわけです。情熱と善意がなければできない行動で、1週間に1回くらい、それくらいは自分はこういう活動して、社会参加していきたいという人の集まりです。

それでここに工房事業で何でもやってくださいというと、次から次に増えていっちゃったのです。これも全然申し込みは取りません、来たらできる。来たらとにかくできる、古いものは一杯あるわけですね、キレでも何でも来たらできるというふうにしています。冊子を開いていただきますと工房があります。例えば私今日ここに持ってきたのですが、ボロ布を裂いて織り物をしているのです。これが、非常に評判がよくて、予約で一杯なんです。見学も多くて、行政の方もみえますと、これはいいなということで機械をお買いになってしまいます。この縦糸をマスターするには1年くらいかかるのです。私たちは、準備期間にそういう人をつくってきましたので、困らなかったのです。機械は買ったけど動かないというところも結構あります。おかげさまでこれは私たちの収入源として売っているのです。何でもとことん最後まで使ってやろうということです。でも、木綿と絹は最後まで使えるのですが、化繊がなかなか使えないのです。まあ何でもとことん使って、使い捨てもなるべくやめていこうと、ここでは売れ残ったものも全部ここで消化しています。

非常にアバウトな活動ですけども、拠点ができたということは大きなことだと思います。それを、市民がやっている、市民だけでやっている。もしかしたら行政がやられたら、きちんと管理していけるだろうけれども、おもしろさが出ないですね。私どもは夏は氷、冬はお汁粉というのを売っているのですが、そういうふうな雰囲気づくりをしています。

もう一つは、一つの自己実現の場なのかな。自分たちがこういうことをしたいと。それから、今まではお針しかできなかったけれども、ここに来たら先生になっちゃうわけです。そういう意味では才能が開いた。あと、住民活動がステージに上がって光があたってるということです。今まで、芝居で例えれば、全部脚本書いて演出して、プロデュースして舞台で踊るのも行政で、住民は観客だったという図式でした。やっぱり住民活動に光があたったことで、結局みんな光があたると元気になりますね。元気な人が増えると、町も魅力的になっていく。というふうな福祉であったり障害者の人とも一緒にやっていますから、教育であったり、生きがい対策であったり、まあ生涯学習であったり。リサイクルをきっかけとしたコミュニティーづくりというふうな位置づけで大変楽しくおもしろく、みんな元気にたくさんの住民が一生懸命になってやっている。それがまあ今皆様に話せる唯一のことと思います。

 

☆ゴミ減らし通信舎の活動

パネリスト:ゴミ減らし通信舎

中平陽子

084-1.gif

 

私たちは、お隣りの環境市民とか西日本リサイクルの方とかと比べましても、とても規模の小さな団体で、神戸市の有野台というところにあります。人口からしますと、私たちの3丁目だけで200人、それ掛けるまあ10何倍くらいで

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION