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ところにみんなが本気で取り組まなければいけないような時代になってきてますから、そういう単にごみの、狭い意味でのリサイクルとか、有効利用とかごみ減らしをやりましょうというだけではなくて、もっと環境問題の本質に迫るような取り組みを、いろいろとやる必要があるだろう。

それから、あえて板橋がこれだけやっているんでまた余計な注文をしますと、そういう目で見た時に、例えば低公害車を導入してますよということは大変素晴らしいことだと思いますが、ドイツあたりですと、板橋よりもっと小さい数万とか10万くらいの都市でも、例えば交通政策でも優先順位を決めてます。1番目電車、2番目バス。3番目自転車、4番目歩行者、5番目が車なんです。実際に路面電車を、新聞の中にちらほら出始めてますが、どんどん復活させようということで、超低床、床の非常に低いやつで、車イスで自由自在にバスから電車、電車からバスというように乗り移ったり、その利用するための、例えば定期券とかいろんなことを非常に使いやすくするような工夫をして、公共交通に皆乗り換えてもらおうということを積極的にやっている。

日本はまだそういう面でいうと、いろんな制度が障害になって、そう簡単にできないというのがあるんですが、誰が声を上げなければいけないかというと、市民と自治体が地域に住んでいる立場から、私たちが交通体系もそういうものを選ぶんだというくらいのことを、そろそろやらなければいけない。そのための調査とか研究だってやることは一杯ある。そういう意味では、吹田の市民研究員の方々のテーマも、そこまで広げていくと忙しくてしょうがないんじゃないかと、今の3倍か4倍くらいの研究員を必要とするんではないかというふうに思います。雑ぱくでございますが、感想を述べさせていただきました。

 

井上:ありがとうございます。私の印象としましては、こういうリサイクルプラザは中核型というより分散型に発展していけばいいという気がしますが、それは言ってみればまさに学校、小さな学校を作っていくことではないか、そう感じるんですね。そこに人が集まって学び、講義し合い、議論しあって深めて行く、そういった学校みたいなものを作っていく必要があるんではないか。市民が取り組んでいくには、やっぱりそういうところを根拠地に展開していかなければならない。そんなことはどこでもやってないんですね。市民が集まって、学び、調査し、あるいは研究するためには、地域に大型の学校、または小さな学校を作っていく、そういったことに通ずるのではないかという気がしました。

時代はどんどん変わっていくもので、環境問題・リサイクルといっても変わっていくということを十分にとらえておかなければいけないんではないか。例えば展示も古くなっているという指摘がございましたが、そんなところも含んで変わっていっているということを考えないとだめだと思う。

それから中核施設的なところは、先進的なこともやらないといけない。中核的施設もそういった課題を背負っていくという重要性があるんではないかという気がします。

行政指導で生まれてきたという指摘がございましたが、補助金でできたということも確かにありますが、市民が支える施設に動かさなければならない、そんな方向性が大事になってくるんではないか。それも一部先進的な市民だけでなく市民全員が、特にこれからの子供たち、若者も含めて巻き込んでいかなければなりません。それにはどうしたらよいか、そこも重要な視点ではないかなと思います。

今回は、学校との連携のお話を伺いまして、大変刺激を受けました。非常に重要なことではないかなあと思います。そういう役割を考えますと、やはりプラザというのは大事な施設として育てていかなければと、そんな印象を改めて強くいたしました。

ちょっと時間が超過しましたけれども、これで一応終了とさせていただきます。本当にパネリストの方々、助言者の方ありがとうございました。今日の準備では、市民研究員及び市民工房指導員の方々の協力を得て会場の設営をしました。ご協力ありがとうございました。それから今日参加していただきました皆様方ありがとうございました。

 

 

 

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