長として、日本からの視察団がカリフォルニアに来て油流出事故の対応を実際にしているところを見ていただくことを歓迎するとおっしゃっています。そして幾つかの日本のNGOは、既にそのお言葉に甘えたいと言っています。
そして、最後に、あまり意識されないがとても重要な現実は、今週日本やアメリカの海城にいる野生生物が、来週になれば他の国の湖や川や海岸にいることもあるということです。アメリカと日本、そして全ての国はこれらの貴重な野生生物、特に自分の国の海域に今生息している野生生物を守る責任があります。これは日本の市民だから、またはアメリカの市民だからという責任ではなく、全世界の市民としての責任です。私がここであげている点は、全て同じ結論に集約できるかと思います。それは国際的な協力が極めて重要であるということです。アメリカの講演者の方たちや彼等が代表する組織は、日本のNGOや行政機関にこれからも情報を提供し、経験してきたことを教えて手伝いたいと言っています。実はアメリカの行政機関の中には、そのような国際協力を正式な方針として行っているところもあります。今回のシンポジウムが、日米の組織の間の長い有意義な関係を作るための第一歩であることを、私は期待しています。その協力関係は、全ての野生生物にとっての最善の保護に繋がることでしょう。長時間お付き合いいただいて有難うございました。それでは植松先生にお返しします。
植松:
みなさん本当に長時間お付き合いいただきありがとうございました。不慣れな座長で話があちこちへ行ってしまったかもしれません。これからも強力なサポートをして下さると表明いただいているアメリカから来て下さっている皆さんに、盛大な拍手でお礼を言いたいと思います。この会場にいらっしゃる皆さん、そして私も含めて、Think Global,Act Locallyということで、明日からまた一個人に戻って是非前進していただければと思っております。これで我々の座長を終わらせていただきます。ご協力ありがとうございました。
森田:
ありがとうございました。それでは最後の最後に皆さんにお願いです。演者の皆さん以上に疲れたであろう通訳の伊庭さん、赤嶺さん、石塚さんに皆さんの拍手をお願いしたいと思います。これにて散会といたします。どうもありがとうございました。