インフラ整備支援
代替燃料自動車の普及促進に向けてのインフラ整備が行われている。インフラ整備のために、法律による様々な奨励措置もある。エネルギー省も、クリーン・シティー計画のなかで、インフラ開発を促進している。
充填所
充填所の開発を拡充する上でさまざまな障害がある。メタノールやエタノールの場合、地下または地上に燃料貯蔵タンクを設置することは比較的簡単だが、アルコール燃料は非常に腐食度が高いため、タンクやポンプ、ホースの材料の選択に慎重を期さなくてはならない。
圧縮天然ガスの充填技術は様々であるが、アルコール燃料よりも費用が高くなる。
その他、各自治体によって、需要が異なるため、装置や導入手続きを標準化することができず、費用の増加につながっている。
軽自動車
問題もあるものの、代替燃料の充填施設は増加している。95年8月1日時点の全米の充填施設は、圧縮天然ガスが1100ヶ所以上、メタノールが88ヶ所、エタノールが36ヶ所で、メタノール充填所の3分の2がカリフォルニア州に集中している。代替燃料の充填所の数は過去5年間で4倍以上に増加している。米国ガス協会によれば、特に圧縮天然ガス充填所は1週間に3から4ヶ所の割合で増えている
また、プロパンガス協会は92年の調査で、自動車燃料用のプロパンを供給している液化石油ガスの充填所は、全米に約3300ヶ所あると報告した。
しかし、液化石油ガスクリーン燃料連合は最近、プロパン燃料を供給している液化石油ガス充填所は全米に推定1万1000ヶ所あるとの見方を示した。
図5-1-26は、全米の圧縮天然ガス、メタノール、エタノールの各充填施設の数および割合を、図5-1-27は、州ごとの分布を示したものである。