燃料としては、圧縮天然ガス、液化天然ガス、メタノール、エタノール、バイオディーゼル20%と従来のディーゼル80%のB20が対象である。だだし、同計画で代替燃料とされているバイオディーゼルは、バイオディーゼル100%のB100のみである。
エミッション
ウェスト・バージニア大学の試験によると、圧縮天然ガスを燃料とした場合のパティキュレートのエミッションは、ゼロに近い水準まで削減されている。圧縮天然ガスを使用すれば、都市バスから出る黒煙の量は減少する。エタノールやメタノールを燃料とするトランジットバスは、ディーゼルバスよりもパティキュレートの排出量が少ない。
代替燃料を使用したトランジットバスの炭化水素や一酸化炭素、窒素酸化物の排出量は予想以上に差が出て、代替燃料自動車のほうが多いエミッションもある。エンジンの技術や適切な自動車メンテナンスも需要な要素である。
米国の環境保護局による、都市部のトランジットバスに対する大型エンジンの排ガス基準はテーブル1の通りである。
圧縮天然ガス
図5-1-10は、カリフォルニア州大気資源局の認定を受けた圧縮天然ガス・トランジットバスのエンジンCummins L10Gのエミッションデータである。