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これまでのところ、FFVにエタノールが利用された場合のエネルギー効率の方がが比較的高いことが示されているが、この点については、審査段階の前に詳細な調査が行われなければならない。

二つのCO2コスト換算値について、経済的な影響および公共財務面な効果(審査段階以降)を表14に示す。

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エタノールの生産コストが費用条件を満たしたものになる場合でも実質的な経済負担が増加するのは、この費用条件には、自動車の追加費用や税収減を補う費用などを含めた全ての経済的なコストが含まれていないことが理由である。

統計3と4は、代替燃料戦略による、経済収支を試算したものである。

統計3:CO2コスト換算値は、ガソリン1リットルあたり0.86スウェーデンクローナ

統計4:CO2コスト換算値は、ガソリン1リットルあたり2.70スウェーデンクローナ

 

2002年の審査までの、経済負担および公共財政に与える実質的な影響

 

98年から2001年までの経済負担額は約21億クローナ、公共財務面の費用は20億クローナである。また、2002年前に大規模なデモンストレーションが行われれば、費用は5億クローナ増加する。審査段階で大規模導入は開始すべきでないと決定されれば、プロジェクト停止に関わる費用も増加する。

 

 

 

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