米国:
図4-2-3に示す通りエタノールの生産量は徐々に増加しており、ブラジルのエタノール産量の約半分に相当しているが、ガソリンに対するエタノールの代替燃料率は1%に満たない。米国で消費される石油の半分以上が輸入されており、図4-2-4からわかるように運輸部門は石油全体の3分の2を消費していることから、バイオ燃料など代替燃料の開発が重要となっている。原料コストは変わらない。将来的には製造費用は減少し(図4-2-5)、エタノールコストは減少する見通しである(図4-2-6)。
97年6月にフォードとクライスラーは、それぞれ、今後4年間でE85(エタノール含有率85%)を燃料とするフレキシブル・フューエル車を数十万台生産すると発表した。これによりE85が代替燃料開発の前面に立つことになり、