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? 今後の課題

 

■課題

 

今回の「なぎさ海道」基礎調査は、調査対象エリアの課題を明らかにするとともに、「なぎさ海道」を実現するために取り組むべき共通する課題も浮き彫りにしました。

取りまとめの最後に当たり、以下にその課題を簡単に示しておきます。

 

●新しい流れを創り出すための共通認識としての「なぎさ海道憲章」の制定

この基礎調査は、市民の主体的参加と連携によって実現してゆく地域づくりの新たな流れの萌芽が各地に見られることを明らかにしました。これらの動きを受け止め、次なるステージに展開するためには、各地域が持つ価値観や知恵・技術を包含しつつ大きな目的に向けて持続的につないでゆくための共通認識として「なぎさ海道憲章」の制定を検討する必要があります。

 

●市民と関係機関をつなぐ人材とシステムの整備

幅広い参加と連携の芽を育てるためには、実際に活動している市民や企業などの声が直接反映できる場とシステムが不可欠です。「なぎさ特派員」はそのひとつとして推進マスタープランに示されていますが、情報を寄せる役割のみならず地域の活動をつなぎ、新たな活動をしかけていくことの必要性がますます高まってきています。

これらのニーズに応えられる人材の育成と活用システムの整備が急がれます。

 

●「なぎさ海道」関係機関の役割の明確化

上記の課題に応えて行くために、「なぎさ海道推進会議」に参加している各機関をはじめ、関係者がそれぞれの役割を積極的に受け持つとともに、「なぎさ海道」実現に向けての温度差をなくし協力体制の持続的展開をいかに図るかが問われています。そのためには、様々な課題の実現に向け、コーディネイトする役割を持つ(財)大阪湾ベイエリア開発機構のみならず、関係機関の総合的・横断的な協力体制が不可欠です。

 

 

 

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