●関係者にとってのメリット
<市民にとって>
・地域独自の知恵やネットワーク活動の成果を生かす道が見える
・環境整備のしくみを理解する機会となる。
<地方自治体にとって>
・従来の組織と方法では頭打ちだった事業に、新たな展開が図れる
・ソフト・ハード両面の同時進行で、完成後の活発な活用、市民参加が図れる
・今まで連携事業が行われる機会の少なかった国、県、市の間で新たな連携による事業が生まれる
●主な背景(対象地域の現状から)
・アクセス・回遊ルート…明石市では海辺のサイクリングロード、浜の散歩道が整備されているものの、必ずしもつながっていない
須磨海岸においてもサイクリングロード、砂浜が続く箇所が見られる海が眺望できる住宅地の山〜海ルートが豊富である
・市民活動・市民参加…ノーリツ主催の明石海峡ウォークが地域に定着しているが、一部の区間で海辺から離れ市街地を通るルートが設定されている。
・地域の魅力・資源・暮らし…人が集まる拠点が点在している
近づける海辺が豊富に残されている
◇「トレイル」とは
・トレイルとは、一般に「小道」の意味で、ウォーク、ジョギング、サイクリングなどのできる歩行者や自転車の専用の道をさす。
・先行事例として、「サンフランシスコ・ベイトレイル」があげられる。現在、全長約400マイル(約90km)の計画のうち、2分の1が完成している。この「ベイトレイル」の構成要素は以下の3つである。
・湾を取りまき、どこまでも続くレクリエーションの回廊を創り出す「幹線トレイル」=主要な小道
・主要なトレイルから湾岸線に沿って自然的、歴史的、文化的な点に近づける「支線トレイル」
・環境的に傷つきやすい地域への接近を制限すると同時に、主要なトレイルと内陸のレクリエーションの場所、居住地域、仕事の中心地と結びつける「連結トレイル」