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以下は、「物流効率化大事典」(?産業調査会)をもとに整理したものである。

 

業種 製造業(トヨタ自動車):海陸一貫輸送の情報化事例

 

物流特性/

・物流は完成車物流、部品物流、工程間物流、調達物流の4分野。

・生産システムの基本はジャスト・イン・タイム。物流と生産の平準化のため、多頻度・小ロットの物流・生産を指向。

 

情報化の現状

・実際に使用された分だけを前工程に引き取りに行き、前工程はその分を補充生産するため、さらに一つ前工程に引き取りに行く。この引き取り内容を記述した情報体が「かんばん」であり、仕入先へ部品発注は、各工程から集めた「かんばん」で行う。

・遠隔地工場との物流(九州〜中京・豊田地区)では、情報化と海運活用により多頻度小ロット物流を実現。

?九州からのかんばん情報を便単位で集荷センターに電送。(生産の変化に迅速に対応するため、情報伝達時間を短縮)

?仕入先はかんばん分だけを集荷センターに納入。センターでは九州工場の受入別・便別にトレーラーに仕分け混載。

?トレーラーは一括して九州に輸送され、揚港から九州工場へは工場の稼働に合わせて便順に搬入。

 

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効果・費用 ・小ロットずつ混載したトレーラーが豊田から九州まで多頻度でつながっている状態に近づける仕組みを実現。

 

 

 

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