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第2節 自治体ヒアリング調査

 

自治体用

 

期日:平成9年7月10日

自治体名:鹿児島県串木野市

 

◆離島の振興計画、開発計画

西薩地域の経済浮揚のため、昭和50年、1市2町4村で構成する「西薩地域開発研究協議会」が設立され、昭和53年「しま・みなと・おか定住圏構想」が打ち出され、「しまの戦略」・「みなとの戦略」・「おかの戦略」としてプロジェクトを懸隔し、それぞれの市町村の特性を生かした地域開発が進められている。 

その中で、全域開発戦略として、シーフードバザールが計画されており、このシーフード バザールは、平成10年度完成予定で、その中で甑島の特産品の販売・観光PR等を考えている。また、将来的には、広域的観点から、西薩特産品協会(仮称)等の検討も進められている。

また、この西薩地域開発研究協議会で、甑島の風景・イベント等の写真コンテストを昨年 から実施し、今年も実施している。この写真コンテストに出展するには、西薩地域を訪れ、また、イベント等にも参画するなど、この地域との交流が必要であり、観光という観点からも甑島の活性化・振興につながるものと考えられる。

現在、串木野市では、串木野市と甑島商船・ヤスダオーシャンベッセルで串木野港利用促 進連絡会を組織し、甑島航路・長崎航路の利用促進を図るため、鹿児島県庁、鹿児島市、周辺市町、旅行代理店に対し、甑島・長崎の観光・イベント等を紹介し、ポートセールスに努めており、今後もこのPR活動を毎年数回実施していく計画であり、これも甑島の振興に大きく寄与するものと考えられる。

◆港湾及び海上交通体系整備についての課題

串木野市は、平成8年度串木野市総合開発計画を策定し、その計画基調の中で「串木野市 は東中国海に未来を開く」として位置づけ、西薩地域の中核港湾都市づくりを進めている。当市は、地理的に見れば中国・東南アジアに近いという優位性があり、その優位性を生かし、中国・東南アジアとの交易圏づくりを目指し、串木野新港及び串木野漁港の開港指定・南九州西回り自動車道(21世紀初頭開通予定)等の高速交通体系の整備が緊急の課題となっている。

 

 

 

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