3.3 処理の例 前方信号機の現示アップ時期を予測して、自列車の警報開始時期を決定する処理について説明する。なお、この踏切は都市近郊線の実在の踏切で、標準警報時間は39秒である。 列車種別を用いた従来の方法では、通過列車は98Tに進入した時点で警報を開始し、停車列車は94Tに進入した時点で警報を開始する。警報停止は86Tに重畳したAFO軌道回路86AFを通過した時点である。
3.3 処理の例
前方信号機の現示アップ時期を予測して、自列車の警報開始時期を決定する処理について説明する。なお、この踏切は都市近郊線の実在の踏切で、標準警報時間は39秒である。
列車種別を用いた従来の方法では、通過列車は98Tに進入した時点で警報を開始し、停車列車は94Tに進入した時点で警報を開始する。警報停止は86Tに重畳したAFO軌道回路86AFを通過した時点である。
(1) 自列車が通過列車の場合 (a) 現時点は、付図3-1(P39)に示すように自列車が120km/hで98T境界の直前にいるという状態である。 信号機98から前方の信号機のG現示を見て走行するときに、各閉そくに入るとき及び、踏切に入るときの速度及び走行を予測する。
(1) 自列車が通過列車の場合
(a) 現時点は、付図3-1(P39)に示すように自列車が120km/hで98T境界の直前にいるという状態である。
信号機98から前方の信号機のG現示を見て走行するときに、各閉そくに入るとき及び、踏切に入るときの速度及び走行を予測する。
(b) 現時点における自列車が踏切に到達する時間 各閉そくの通過時間と86T内の踏切に到達する時間の和で 44.1秒(=14.2+14.6+10.5+4.8) (c) 警報開始時期の決定 警報を開始するまでは、各閉そくに入るタイミング毎に上記計算をくり返し行い、警報時間分になると予測できる地点から警報を開始する。 また、閉そく途中から警報を開始する場合は、閉そく進入時から警報開始までは、カウンターをもうけることで対応する。
(b) 現時点における自列車が踏切に到達する時間
各閉そくの通過時間と86T内の踏切に到達する時間の和で
44.1秒(=14.2+14.6+10.5+4.8)
(c) 警報開始時期の決定
警報を開始するまでは、各閉そくに入るタイミング毎に上記計算をくり返し行い、警報時間分になると予測できる地点から警報を開始する。
また、閉そく途中から警報を開始する場合は、閉そく進入時から警報開始までは、カウンターをもうけることで対応する。
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