(4)評価結果
詳細な評価結果は添付資料1のグラフ及び表に示すが、主な結果を以下に記述する。
a.物理的側面
画面サイズについては40名中32名(80%)が、設置高さについては40名中31名(78%)が、それぞれちょうど良いと回答している。
表示文字サイズについては40名中28名(70%)がちょうど良いと回答している。また、表示色は40名中29名(73%)が区別しやすいと回答している。
物理的側面については特に問題なしと考えられる。
b.認知的側面
ユーザ(乗客)への動機付け(混雑度の低い車両へ乗車しようとする動機付け)の効果については、同一列車で混雑度の低い車両へ移動しようと思う人は、120名中78名(65%)、ラッシュアワー利用者に限定した場合77名中48名(62%)となる。
混雑度の低い次の列車へ乗車しようと思う人は、120名中50名(41%)ラッシュアワー利用者に限定した場合77名中28名(36%)と拮抗している。
主観評価で見る限り、今回試作したプロトタイプの乗客誘導案内装置の乗客誘導効果はかなり期待できる。
表示内容の意味のわかりやすさについては、40名中23名(58%)がわかりやすいと回答している。
乗客誘導案内装置のデモンストレーション(プロトタイプ)の表示内容について、大きな問題はないといえる。ただし、「直観的にわかりにくい」、「電車の進行方向がわかりにくい」、「右側の表示がつぎの電車の案内であることがわかりにくい」、などのコメントがあり、実用化に際しては情報量を再度整理するなど、より単純化してわかりやすさを向上させる必要があるものと考えられる。