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ペナン

 

Penang Island

 

および布地など、金になる商売のための主要交易地として成長、繁栄した。百年以上もの間、ペナンは、英国植民地統治下にあったが、1957年、独立を獲得し、新たに形成されたマラヤ連邦の、そして1963年以降はマレーシアの、州の1つとなった。

 

■文化

諸コミュニティ(生活共同体)は、言語、生活様式、信仰、芸術的手腕や技巧において、独自の貴重な伝統を維持しているが、習慣、話し言葉および儀式などは統一されている。ニョンニャのビーズ細工や刺繍からインドの花冠やコーラム、中国の木や石の彫刻、マレーのベータルリーフ儀式、がチックや二葉黄蓮織ソンケットなどの豊かな物質文化をもち、中国の京劇や獅子舞から、マレーのバンサワンやボーリア、インドの古典舞踊や歌劇がバドンダンサヤンまで、おもしろい行事がたくさんある。

 

■教育

6.8.3.4制。小、中、高の授業料は無料で、教育水準が高い。

マレーシアは、教育省のもと、極めて包括的な教育システムを擁している。ただし、現在では、幼稚園から高等教育機関まで様々の私立の学校および施設が存在する。この国にはまた、専門課程もあり、その数は増加中で、専門的な免状や学位レベルに通じる諸過程を提供している。最近では、地元大学と外国機関との共同で、より高度な学習のためのプログラムが、展開されている。

 

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■行政制度

マレーシアは13州からなる連邦国家である。国家元首は任期5年、首長会議によって選挙される。連邦の執行機関は国会と内閣および大臣である。内閣は、国家元首によって、首相が任命され、他の大臣も国会議員の中から首相の助言に基づき指名される。それぞれの州は普通選挙に基づく一院制の州議会と執行部を有する。州のもとに置かれる自治単位は1976年以来、市と地区の2種類である。自治体の中核をなすのは議会で、議員、首長ともに州政府から任命される。

 

(州の行政機関)

州の構造にのっとり、州行政委員会は、チーフ・ミエスターと州立法府議員の中から選ばれた4人以上、10人以下の委員で、構成される。

 

 

 

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