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■地理

ペナン川は、マレーシアの13州の中の一つで、半島の北西海岸に位置している。北および東は、ケダ州と接し、南はペラーク州と、そして西ではマラッカ海峡およびスマトラ(インドネシア)と、一境をなしている。ペナン州は、ペナン島(Pulau Pinang)およびプロビンスウェルスリー(Seberang Perai)と呼ばれる本土の沿岸通りから成っている。ペナン島は、面積293k?uで、亀が泳いでいるような形をしており、南北は約2生血、東西は14.5kmである。島と本土は最も狭いところで3km、最も離れた所で1kmの幅の海峡に隔てられている。ペナン大橋と24時間営業のフェリー便により、本土と行き来できる。

 

■気候

ペナンの気候は赤道気候で、1年を通じて殆んど変化がない。暖かく湿度が高い。平均最高気温は32.2℃、平均最低気温は23.3℃である。暑季あるいは寒季は特に認められない。約2670mmという平均年間降雨量は、年間を通じてほぼ均等に分配されているが、9〜11月には激しいにわか雨があるため、最も雨の多い月と見なされる。

 

■歴史

古くは北マラヤに定着したインド文明から、香辛料を求めてこの地方にやって来て、交易で富を得ようと留まったポルトガル人、オランダ人、また後には英国人の影響に至るまで、継続的に外国の影響を受けた歴史が、今日のペナンにも痕跡をとどめている。

近代ペナンの歴史は、フランシス.ライトが、ケダのスルタンを説得して、"Pulau Pinang"(ビークル.ナット島)の英国東インド会社への譲渡にこぎつけた1786年まで、逆のぼることができる。ライトは、現在のエスプラナドという地に上陸し、この地方の言い伝えに従って、周囲のジャングルに金貨を投げ入れ、部下達に、その地域を開墾させた。この島は当初、プリンス.オブ.ウェールズ島と名付けられ、まもなく形成された開拓地は、ジョージ皿世王にちなんで、ジョージタウンと名付けられた。1800年には、ケダのスルタンはさらに、海峡を隔てた本土の細長い土地を割譲し、ライトは、時のインド総督にちなんで、これをプロビンス.ウェルズリーと名付けた。1832年、ペナンは、メラカおよびシンガポールと共に、海峡植民地の一部を形成した。ペナンは、茶、香辛料、陶磁器

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