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■地理

華北平原の東部(北緯39度8分、東経117度12分)に位置し、東は渤海湾に接し西は北京から137km、東山から125kmである。周囲約900kmで、東西101km、南北186km、海岸線の長さは153kmである。中国3大直轄市の一つで、中国北方の最大商業貿易の中心地である。市街地の面積は815km、人口は581万人である。

 

■気候

温帯大陸性気候に属し、四季がはっきりしている。春・秋は短く、夏・冬が長い。年平均気温は12℃程度、年間降雨量は500〜700mm、平均年間無霜期間は200日程度である。晴天率65%、春は乾燥していて雨が少なく風が強い。冬の寒さは厳しい。

 

■歴史

天津は古い歴史を持つ都市で、元朝の時代には既に1万世帯以上の人が住んでいたといわれる。1404年、南京から北京に遷都した明朝は、天津を江南からの食料を北京に運ぶ水路の中継点とした。1860年北京条約で天津港が開港されて以来、天津市は商業都市として発展、1901年北京議定書(辛亥条約)の締結により、日本を含む8ヶ国の租界が設けられ、各国の公使館、商社、銀行等が設置され、次第に大都市が形成された。現在、北京、上海と並ぶ直轄市で、中国第3の都市である。

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