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■地理

 

大連市は、遠東半島の最南端(北緯38°43'〜40°12'、東経120°58'〜123°31')に位置し、東は黄海、西は渤海、南は海を隔てて山東半島を臨む。北は広々とした東北大平野が広がっている。

現在、中国北方の陸上海上交通の要衝として位置づけられている。

 

■気候

 

海洋性気候の特徴をもった温帯大陸性モンスーン気候で、年間平均気温は8.4〜10.5℃である。

四季の移り変わりもはっきりしており、中国東北地区では最も穏和な地域である。

最も暑い8月の平均気温は24℃、最も寒い1月の平均気温はマイナス5℃である。また、年間降水量は550〜950mmである。

 

■歴史

 

この一帯には6,000年前から人が住んでいたといわれる。紀元前221中国全土を統一した秦により郡県制が敷かれ、大連地区は遼東郡の直轄地となった。以後、歴代王朝がこの地に設置した郡あるいは県の直轄地であった。1898年、帝政ロシアの租借地となり、貿易港として大きな発展をとげる。日露戦争後は、長く日本の管理下に置かれ、大陸の玄関口として、多数の日本人を迎え入れた。

1949年、中華人民共和国の建国により、翌年大連と旅順、金州が合併して旅大市が誕生し、1981年に大連市に改称された。1984年中国沿岸開放都市の一つとして指定され、港湾、工業分野にとどまらず、多方面に拡大し、総合都市として発展している。

 

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