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■地理

 

朝鮮半島の中心部に位置し、ソウルから西およそ30kmにある港湾都市である。仁川広域市は韓国の関門といえる港湾都市で、北東アジアおよび環黄海経済圏の中枢都市として発展しつつある。

 

■気候

 

大陸性気候で四季がはっきりしている。年平均気温12.3℃、年間降雨量は1,054mm。

 

■歴史

 

仁川の名称は百済の沸流(びりゅう)がここに定着し、「彌趨忽(みちゅほる)」と呼ばれたことに出来する。三韓時代(紀元前220年頃)には馬韓の北部、三国時代には百済.高句麗.新羅の領土として変遷した。

1883年の開港以来、港町として栄え、1910年に新しい官制によって仁川府が設けられるようになった。1945年の政府樹立後、1949年仁川市として人口約27万人の地方自治体が誕生した。1981年直轄市に昇格、1995年京畿道の一部地域を統合して広域市としての行政体系が整った。

 

■文化

 

韓国には儒教が浸透しており、目上の人に対する礼節を重んずる。

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李氏朝鮮の鎖国が解かれ、1883年に開港した港が仁川であった。以来、仁川は韓国の文明開化の街として栄えてきた。外国人居留地のあった旧市街地には洋風のエキゾチックな街並みが残る。月尾島文化の街、松島遊園地、自由公園など景勝地、観光名所も多い。

仁川上陸作戦記念館、仁川市立博物館などがある。

 

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