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市区部では、企業の養老保険制度の改革が行われ、新しい養老保障制度が施行された。農村部では、県と郷を社会的統合運用の範囲とし、養老年金の社会的運用が施行された。核家族化の進行と農村部の都市化によって、農業従事者の老後問題を次第に社会保障の範囲に広げようと図っている。

その次には、地域社会に補助システムを整備し、街道(町)、住民委員会、社区(地域社会)の機能を発揮させている。農村部の各郷鎮に敬老院、養老院、福祉施設を建設し、多様な高齢者サービスを提供するようにしている。高齢者の日常生活に密着した社区サービスの機能を強め、高齢者の社会参加、娯楽、日常的な世話、精神的な慰めなどは、すべて地域のサービスと深くかかわっており、社区サービスの必要性と重要性を人々に認識させている。

 

21世紀の高齢社会を目前に、上海市は様々な努力をしている。しかし未だ不十分である。特に高齢化や高齢化社会については、調査、研究も十分なされていない。基礎的な統計データも不備である。よく調べ、よく考え、やるべきことは山積していると上海市関係者は言述している。

 

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