日本財団 図書館


の家から最も近くに住んでいる子どもは高齢者と同一村内に住んでおり、その割合は97.7%、同一郷で違う村の割合が1.4%、同一県で違う郷に住む割合が0.8%、同一県以外に住む割合が0となっている。

(4) 介護を必要とする高齢者の介護現状

1992年2月に行われた「上海市高齢者扶養システムについての調査」を見ると、上海市の60歳以上の高齢者の中に、着服、食事、入浴、トイレの面で完全に自立できない及び部分的にできない人は、基本生活は主に配偶者の介護に頼っている人が最も多いことが分かる。市区部の高齢者と農村部の高齢者は、主に誰が介護をするかは異なるが、最も違ったのは第二位の介護者である。市区部では家政婦又は娘に介護をしてもらうのが一般的であるが、農村部では息子の嫁に介護をしてもらうのが普通である(表6参照)。

 

011-1.gif

 

1995年10月1日に行われた「上海市区部高齢人口総合調査」から見れば、調査対象となった105人の60歳以上の自立できない高齢者の中に、主に配偶者の介護に頼っている人が42.3%、子女の介護に頼っている人が25.0%、家政婦の介護に頼っている人が21.2%、社会的サービスに頼っている人が4.8%、親戚や近所及び他の人の介護に頼っている人が6.7%を占めていることとなっている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION